レイにはレイのアスカにはアスカの存在意義がある


エヴァンゲリヲン新劇場版:破より


レイとアスカのエレベーターのシーン
エレベータで、珍しくレイから話かける。

 

 

レイとアスカ、今までの体験の違いが理解しあうことが難しい

 

レイ  
「エヴァは 自分のココロの鏡」

アスカ 
「なんですって!」

レイ  
「エヴァに頼らなくていい。あなたにはエヴァに乗らない幸せがある」

アスカ 
「偉そうなこと言わないで!えこひいきのくせに!私が天才だったから自分の力でパイロットに選ばれたのよ。コネで乗ってるアンタとはちがうのっ!」

レイ  
「あたしは 繋がっているだけ。エヴァでしか 繋がれないだけ」

アスカ 
「うるさい!あんた、碇指令の言うことは何でも聞くおすまし人形だから、ヒイキされてるだけでしょ!」

レイ  
「あたしは人形じゃない」

アスカ 
「人形よ!少しは自分を知りなさいよ!」

ここでアスカがレイをたたこうとするが、レイがアスカの手を止めてしまう。

このときアスカは、レイの手の傷に気付く。(レイは、料理の練習で指にたくさんのケガをしてる)

アスカ  
「ふん、人形のくせに生意気ねっ、ひとつだけ聞くわ、あのバカをどう思ってんの?」

レイ  
「バカ?」

アスカ 
「バカと言えば、バカシンジでしょ!」

レイ  
「碇くん・・・」

アスカ 
「どうなの?」

レイ  
「よく わからない」

アスカ 
「これだから、日本人は!はっきりしなさいよ!」

レイ  
「わからない ただ・・・碇くんと一緒にいるとポカポカする。あたしも碇くんもポカポカしてほしい。碇指令と仲良くなって、ポカポカしてほしいと思う」

アスカ 
「わかった」

ここでアスカは立ち去るんだけど
 
アスカ 
「ホント、つくづくずれてるバカね。それって、好きってことじゃん!」
歩きながらプリプリしてつぶやく。

アスカは、レイがはっきりしないことにイライラするけど、レイ自身は自分の気持ちが解らないんだから仕方がない。

 

レイはネルフの中、ゲンドウのもとで育っているから、一般的な成育環境とは異なることは確かで、その環境なら自分自身の気持ちや感情について、通常誰でもが経験するようなことを経験していないことは容易に想像できる。

 

そこで学べるお手本となる人物はゲンドウで、自分の気持ちや感情などといったものには触れたことがなかっただろう。

 

その環境にいたら、自分の気持ちや感情に、触れる必要さえなかったのかもしれない。

 
アスカから見ればどう見たってシンジが好きってことなのに、レイは、ポカポカという感覚は分かって、それをアスカに伝えることはできるのに、好きってことには気づいていない。

 

そして、アスカに対して
「あなたにはエヴァに乗らない幸せがある」とも言っている。

 

これは今までのレイだったら考えられないセリフだ。

 

言われたアスカにしてみれば
「偉そうなこと言わないで!えこひいきのくせに!」と言いたくなるのは当然だろう。

 
アスカは
「私が天才だったから自分の力でパイロットに選ばれたのよ」
っていうのが存在意義だから

 

「コネで乗ってるアンタとはちがうのっ!」ってますますイライラしてくる。

 

「あたしは繋がっているだけ、エヴァでしか繋がれないだけ」
とレイに言われてしまえばヒートアップする。

 

「うるさい!あんた、碇指令の言うことは何でも聞くおすまし人形だからヒイキされてるだけでしょ!」と言い返す。

 

アスカにしてみれば、レイがシンジを好きだってことだけでもイライラするのに、自分の存在意義まで揺らいでしまうようなこと言われてしまったら、否定されたようにも感じてしまい、イライラは収まることがないし、気分は最悪だ。

 

それにレイに
「あたしは人形じゃない」と言われてしまう。

 

レイのことが理解できないアスカの怒りは止まらない。

 

「人形よ!少しは自分を知りなさいよ!」
とレイに言ったくらいでは収まらない。

 

レイをたたこうとしてたたけなかったから
「ふん、人形のくせに生意気ねっ」って言うしかなかった。

 

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他人に対して言うことは、自分自身に対しても的を射ていることが多い

 

ここで面白いことに、自分が他人に対して言う言葉は、意外と自分自身に対して的を射てることが多い。

 

アスカの
「少しは自分を知りなさいよ!」
という言葉は、アスカ自身に対しても当てはまる。

 

アスカ自身、自分が存在意義のために無理していることを認識していない。

 

のちに壊れることになるのはアスカ自身のキャパシティを超えてしまうからに他ならない。

 

そしてレイも面白いところがある。

 

「あたしは繋がっているだけ、エヴァでしか繋がれないだけ」
と言っている。

 

好きってことは認識出来てないのに、エヴァに乗ることで繋がっていられる、っていう認識はある。

 

なぜかは解らないけど、エヴァに乗ることでココロに触れる何かがあり、レイは無意識に存在意義を感じている。

 

人は自分の感情に関しては解らなくなることが多々ある。

 

自分のことだと客観的に見られないということもあるが、無意識にイヤな感情をみたくないと思っていると、そこに思考が入り納得できるように、うまいことつじつま合わせをしてしまうから。

 

気付いていなくても客観的に見られなくてもそれを思考でごまかしても、納得できない感情は無意識下に残る。

 

感情というのは、自分自身で感じ切らないことには満足しない。

 

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