封印されていた初号機とシンジ、回収したミサトの心の葛藤

 

エヴァンゲリヲン新劇場版:Qより

 

カヲルの
「おかえり 碇シンジくん、待っていたよ」で始まり
十字架棺のシンジと初号機はヴィレによって回収される。

 

 

目覚めたシンジにとっては、意味不明でしかない世界

 

サクラ
「心肺機能は正常です。四肢の麻痺は認められません。はい、目は開いています。私の言葉が理解できますか」

シンジ
「ここ どこですか」

サクラ
「言葉は話せます。意識は戻ったようです」

シンジ
「確か 綾波を助けて」

サクラ
「はい どうやら記憶の継続性も認められます」

シンジ
「あの 綾波は」

サクラ
「これは誰かわかりますか」

シンジ
「ボク ですけど」

サクラ
「自己認識もあります。問題なさそうです」

シンジ
「なんだ これ?」

DSSチョーカーをつけられたシンジは全てが意味不明

 

そして、エヴァンゲリヲン新劇場版:破の最後のセリフ

カヲル 
「分かっているよ、あちらの少年が目覚め概括の段階に入ったんだろ」

ゼーレ 
「そうだ、死海文書外典は掟の書へと行を移した。契約のときは近い」

カヲル 
「また3番目とはね、変らないなキミは。逢えるときが楽しみだよ。碇シンジ君」

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q EVANGELION:3.33 YOU CAN (NOT) REDO.(通常版) [Blu-ray]

 

14年間の空白を暗示する、エヴァンゲリヲン新劇場版:Q予告 

 

「レイとシンジを取り込んだまま凍結されるエヴァ初号機」

 

KEEP?OUT
ENA-01?RESTRICTED?AREA
NO?ENTRY?BEYOND?THIS?POINT


立ち入り禁止
エヴァ初号機凍結区域 ここから先のどんな侵入も許さない

 

「廃棄される要塞都市」

 

KEEP?OUT
TOKYO-3
NEAR?THIRD?IMPACT
GROUND?ZERO


立ち入り禁止
第三新東京市、サードインパクト爆心地

 

「幽閉されるネルフ関係者」

 

KEEP?OUT
NEAR?THIRD?IMPACT?EYEWITNESS
DEBRIEFING?IN?PROGRESS
NO?ENTRY?WITHOUT?AUTHORITY


継続してニアサードインパクト目撃者に守秘義務を課す
許可なしには入れない

 

「ドグマへと投下されるエヴァ6号機」

 

KEEP?OUT
LILTH?PRESERVATION?SITE
ASSESS?STRICTLY?RESTRICTED


立ち入り禁止
厳密に管理されたリリス保存区域

 

「胎動するエヴァ8号機とそのパイロット」

 

KEEP?OUT
EVA-08?CONSTRUCTION?AREA
NO?UNAUTHORIZED?ENTRY?ALLOWED


立ち入り禁止
エヴァ8号機建造エリア
許可のない者のの侵入は許されない

 

「ついに集う 運命を仕組まれた子どもたち」

 

KEEP?OUT
SEELE?CHILDREN’S?ASSEMBLY?IN?SESSION
DO?NOT?ENTER


立ち入り禁止
ゼーレのチルドレンセッション中 入室禁止

 

「果たして 生きることを望む人々の物語は どこへと続くのか?」

 

KEEP?OUT
PRIVATE?CONFERENCE?BETWEEN
MARI?MAKINAMI?ILLUSTRIOUS?&?×××××
DO?NOT?ENTER


立ち入り禁止
真希波・マリ・リアストリアスと×××××の
私的会議中につき干渉禁止

 

次回
エヴァンゲリヲン新劇場版:

Quickening
胎動

 

【序】??YOU?ARE?(NOT)?ALONE.
【破】??YOU?CAN?(NOT)?ADVANCE.
【Q】??YOU??CAN?(NOT)?REDO.

 

この14年の間に、いろいろなことがあったであろうと想像できる【Q】の予告 

エヴァ初号機はシンジを取り込んだまま凍結され、侵入者を許さない。


サードインパクトの爆心地は立ち入り禁止。


ネルフ関係者は幽閉されるが、ゲンドウと冬月のふたりは逃れたであろう映像がある。
エヴァ6号機がドグマへと投下され、8号機の建造エリア許可なきもの入室禁止。


(ストーリー的にいろいろな解釈があると思うが、ここではストーリー考察は省いている)


そして、エヴァンゲリヲン新劇場版:破の最後のセリフ


「分かっているよ、あちらの少年が目覚め概括の段階に入ったんだろ」

 

14年間、シンジが眠っている間に世界に変化があったことがうかがえる。


そしてミサト達ヴィレは、初号機とシンジを回収しなければならない理由があったであろうこと。


何よりも、シンジが初号機とともに凍結され眠っていた間にも、なにがしかの形で世界の変化に関与していたであろうこと。


これは、シンジの意識があるかないかにかかわらず関与する運命だったとしたら、運命を仕組まれた子どもという言葉もしっくりくる。

 

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破

 

シンジが眠ったまま意識もなかったとしても、その間の14年を生きて世界を見てきたミサトたちのシンジに対する心情は、想像するに余りある

 

サクラ
「検体BM03勾引しました」

ミサト
「了解 拘束を解いて、下がっていいわ」

シンジ
「あ・・・ミサトさん・・・?」

ミサト
「碇シンジくんで いいのよね?」

リツコ
「そうね、物理的情報ではコード第3の少年と完全に一致。生後の歯の治療痕など身体組織は、ニアサー時を100%再現しているわ。なお深層シンクロテストの結果は分析中」

ミサト
「頸部へのDSSチョーカーは?」

リツコ
「すでに装着済みよ、葛城艦長」

シンジ
「葛城艦長?やっぱりミサトさん?お あれ?」

リツコ
「作動正常。パスコードを艦長専用に」

ミサト
「了解」

シンジ
「なんなんですか?これ、外してくださいよ もう」

サクラ
絶対に外しませんよ それ」

ミサト
「面会終了 彼を隔離室へ」

シンジ
「えっ?」

 

ミサトやリツコのシンジに対する態度や、ヴィレの面々の表情が、明らかにシンジに対してしらじらしかったりするのは

 

空白の14年間の世界の変化に、シンジが何らかの形で関わっていたと考えるのが自然だろう

 

シンジが自らの意思で、積極的に関わっていたということは考えにくいので、初号機とともに凍結されていたために関わることになってしまったのか、初めから仕組まれた運命だったのか、またはほかに何かがあったのか

 

この段階では明確ではないし想像するしかないが、シンジがカヲルにより知らされる世界の惨状に、何かしらの形で関わっていたことに間違いはないだろう。

 

サードインパクト発生時はここまでの惨状ではなかったはずで、初号機とシンジの凍結後の世界の惨状を生きてきたミサトやリツコにとって、シンジに対しての心の葛藤は、そう簡単に整理できるものではないだろうし、落としどころを見つけることさえ難しいだろう。

 

ミサトはシンジと面会するも、世界の惨状に関与していたのはシンジではないと思いたい気持ちと、やはり眠ってはいてもシンジだったという思い
「碇シンジくんで いいのよね?」
というミサトのセリフに、葛藤と戸惑いが表れている。

 

シンジを確認した後
「面会終了 彼を隔離室へ」
というミサト。これが精一杯だったのかもしれない。


シンジにとっては浦島太郎状態で何もかもが意味不明だが、それを分かっていても説明さえできないジレンマが、ミサトにもあるのだろう。

 

シンジが何らかのかたちで世界の惨状に関わっていたら、ミサトにしてもシンジにそんなこと説明できるわけもなく、かける言葉も見つからないだろう。

 

シンジに対する親しみと愛情、現実に対する怒りと葛藤。

 

心はどこまでも翻弄される。ここでもエヴァンゲリヲンらしさが全面的に出ている。

 

ただ シンジが本当に眠っていただけなのか、回収後の会話から シンジがサルベージされた可能性も高い。

 

世界の惨状にシンジが直接関わっていなくて ほかの何かの要因が働いていたとしても キッカケを作ってしまったのは シンジであることに変わりはない。 

 

見えない心の葛藤を探る