あのレイが感情的になる瞬間!それはゲンドウとの絆!?

 

エヴァンゲリオン TVシリーズ

第伍話「レイ、心のむこうに」より

 

レイは零号機が暴走したときに 壊れたゲンドウのメガネをずっと持っている。レイにとって一番近い人はゲンドウで レイ自身ゲンドウに信頼されているのを どこかで感じてもいるんろう。

 

 

シンジの「あんな父親なんて」という言葉に対して レイが初めて見せる感情

 

シンジがレイにネルフのカードを届けた後のエレベーターでの会話。

シンジ 
「さっきはごめん」

レイ  
「何が」

シンジ 
「あの、今日これから再起動の実験だよね・・・・・今度はうまくいくといいね」

シンジ 
「ねぇ 綾波は怖くないの? またあの零号機に乗るのが」

レイ  
「どうして?」

シンジ 
「前の実験で大ケガしたんだって聞いたから・・平気なのかなって思って・・・」

レイ  
「あなた 碇指令の子どもでしょ」

シンジ 
「うん」

レイ  
「信じられないの? お父さんの仕事が!」

シンジ 
「当たり前だよ! あんな父親なんて」

このときレイが振り向いて 

シンジ 
「あ、うん・・・」

いきなりシンジに平手打ちする。
そして 何も言わずに立ち去るんだ。

 

その後プラグスーツに着替えながら レイの回想シーン

ゲンドウ 
「レイ、大丈夫か?レイ・・・」

リツコ 
「この時、パイロットが中に閉じ込められていたの。碇指令が彼女を助け出したの。加熱したハッチを無理やりこじ開けて、掌のやけどはその時のものよ。」

 

次回 第六話「決戦、第3新東京市」
シンジは助かった。だがその傷はシンジに甘えた言葉を吐かす。突き放すレイ、一方ミサトは使徒に対し一点突破を試みる。(第六話の予告ナレーション)

感情の正体 (ちくま新書)

 

レイがシンジに対して 平手打ちするほどの感情を出したのは 初めてだろう。「信じられないの? お父さんの仕事が」と。
自分はゲンドウを信じているのに 子どものシンジがゲンドウを信じていないなんて、レイにとっては許せないことだったのかもしれない。

 

確かに、怒りの感情は 一番わかりやすいが あのレイがあそこまでわかりやすく感情を出すのは 唯一このシーンだけだ。

 

あのレイが感情を出してしまうほど ゲンドウを信頼してるってことだ。逆に言えばレイにとって信頼できるのは ゲンドウしかいないんだろう。だからゲンドウのメガネをずっと持っている。

 

「いいえ、あなたは死なないわ。わたしが守るもの」と言うレイの言葉は、自分の命が助かることよりも ゲンドウと繋がっていたいという気持ちの方が 大きいのかもしれない。命に対する執着よりも ゲンドウとの繋がりの方が強いってことだろう。

 

これを「自己犠牲」という言葉を使えば 美徳になるかもしれないけど、レイには そんなこと何も関係ないんだろう。

 

何事にも執着がないように見えるレイ


命に対しても執着がなく、友達がほしいという認識もなく、感情というものがあるのかと 疑いたくなるレイでさえ 無意識では何かを感じているし、無意識は誰かと繋がっていることを求めるんだ。

 

ヒトというものは 自分自身の意識で気づかなくても 何かを求めて続ける生き物なんだろう。

 

そして これだけゲンドウとの絆を 大切にしていたレイでさえ、この先変化していく。レイ自身、変化していく自分自身を どこまで認識しているかは定かではないが、ヒトというものは 知らず知らずのうちに 意識の及ばないところで 変化していくものなのかもしれない。

 

エヴァンゲリヲン新劇場版:序より


感情心理学―感情研究の基礎とその展開 (心理学の世界 基礎編)